• 冷や汁

omotenashi

1年のおもてなし

七月

冷や汁

 九州の宮崎や関東地方でも親しまれて来た郷土料理のようですが、わが家ではこれをすずきで作ります。つゆに炒りたてのごまや薬味もたっぷりと加え、すり鉢ごと食卓へ。そうめんにもご飯にもよく合い、食欲の落ちる暑い夏の間中、何回も作る一品です。

 

[材料]6人分
そうめん(乾麺) 5〜6束
白身魚(すずき、ひらめ、鯛など) 3切れ(塩少々)
豆腐 1/2丁
きゅうり 3本
白いりごま 1C
みょうが 3本
しょうが 30g
大葉 10枚
万能ねぎ 5本

  [A] 
 だし汁 4C
 好みのみそ 60g

[作り方]
 1: 白身魚は、軽く塩をふって15分おく。
    網で焼き、皮と骨と取り除いて、身をほぐす。
 2: 豆腐は水切りする。
 3: 白ごまは香りよくいって、半ずりにする(すり過ぎると、
    油っこくなるので注意)。
 4: きゅうりは、小口切りにし、立塩(*)に放って
    しばらくおき、よくよく水気をしぼる。
 5: みょうが、大葉は細切りにし、水に放って水気をきる。
    しょうがはみじん切りにする。
 6: だし汁1Cを温め、みそを溶かし、残りのだし汁と合わせて
    よく冷やす。
 7: 6に2〜5を加え、鉢に移す。ゆでて冷水でしめたそうめんの
    水気をきり、別器に盛る。

* 立塩(たてじお) 海水程度の塩分濃度の塩水。水1ℓに対し、塩大さじ1を溶かす。

 

そうめんは、一口程度の量を手早くくるりと巻いて盛ると、取りやすく、いただきやすくなって、見栄えもよいものです。

 

All photos:
Aya Brackett ( http://ayabrackett.com/ )

Special thanks:
Miki Hirota, Sylvan Brackett ( http://eatpekopeko.com/ )