• 韓国風クレープ包み

omotenashi

1年のおもてなし

五月

韓国風クレープ包み

韓国の伝統料理である九節板(クジョルパン)は八角形で中央が丸く、
周囲を八つに仕切った独特の漆器のことを言い、その器に盛る料理も同じ九節板と呼ぶようになったそうです。五味五色の彩りと味のバランスを考え、具の一つ一つにそれぞれ味をつけるという、繊細で美しい料理です。手間がかかりそうですが、味つけの作業そのものはシンプルなのでぜひお試しになってみてください。その手間をはるかに超える大きな満足感がきっと待っています。具はご家庭でお好きなものを、また独自のセンスで取り合わせるのも楽しいのです。

ご紹介するクレープは、とても薄くて、何枚でも手がのびる軽い食べ心地です。

[材料]
クレープ(直径10cmの皮約30枚)
 薄力粉 100g
 片栗粉 30g
 卵白 5個分
 水 2C
 塩 少々

薬味だれ
 八丁みそ 大さじ2
 好みのみそ 大さじ1
 コチュジャン 小さじ1
 酢 大さじ2
 しょうゆ 大さじ1
 みりん 大さじ3
 三温糖 大さじ1
 おろしにんにく 小さじ1
 ごま油 大さじ2

豚薄切り肉 200g
 しょうゆ、酒、植物油各大さじ1、おろしにんにく小さじ1、
 コチュジャン 大さじ1
鶏ささ身 200g(酒、塩各少々)
えび 6尾(酒、塩各少々)
卵黄 5個分(塩、植物油各少々)
生しいたけ 6枚(塩、植物油各少々)
きゆうり 2本(いり白ごま適宜、酢、塩各少々)
にんじん 1/2本
あさつき 1/2本
長ねぎ 1本

 
[作り方]
1: クレープを焼く。ボウルにすべての材料を合わせ、
   よく混ぜて5時間ほどねかせる(*)。
   その後、ホットプレートなどで薄く焼く。
2: 薬味だれを作る。鍋に材料をすべて合わせ、一煮立ちさせて
   冷ます。
3: 具の一つ一つに味をつける。豚肉は細切りにしていため、
   分量の調味料などで味をつける。   
4: 鶏ささ身は酒塩を加えた熱湯でゆで、白っぽくなったら
   火を止めて、ゆで汁の中で冷まし、細く裂く。
5: えびは背わたをとり、酒塩を加えた熱湯でゆでて殻を取り、
   ぶつ切りにする。
6: 卵黄に塩を混ぜて薄焼きにし、錦糸(ごく細いせん切り)に
   する。
7: 生しいたけは、軸を取り、薄切りにしていため、
   塩で味つけする。
8: きゅうりは皮つきのまま5cm長さに切り、細切りにして
   軽く塩をし、水気をよくきって酢をふり、いった白ごまを
   混ぜる。
9: にんじんも5cmに切ってから細切りにし、熱湯にさっとくぐらせ
   水気をきる。
10: あさつきも5cm長さに切りそろえる。
11: 長ねぎは5cm長さに切り、芯を取って外側の皮をせん切りする。
   冷水に放し、水気をよくふく。
12: 大皿の中央に1のクレープを盛る(クレープとクレープの間に
   松の実などをのせて重ねると取りやすい)。
  周囲に9種類の具(3〜11)を彩りよく盛り合わせ、
  別器に2のたれを入れて添える。

*クレープのポイント
 種をねかせることで粉のグルテンが働いて生地がのび、ごく薄くても
 破れない皮になる。

All photos:
Aya Brackett ( http://ayabrackett.com/ )

Special thanks:
Miki Hirota, Sylvan Brackett ( http://eatpekopeko.com/ )