• 口取り五種

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1年のおもてなし

一月

口取り五種

お重を使わなくても何か漆のものを使いたいものです。長い黒漆の盆に口取りを盛り合わせてみました。彩りや味のバランスを考えながら3種、5種、7種などと奇数を取り合わせます。身近な材料で簡単に作れるものですが、盛りつけや器選びで新春らしくなります。

鶏つくねとうずらの卵
大人から子供まで皆大好きな料理です。お正月でなくてもお弁当にも何かと重宝な一品です。

[材料]
鶏ひき肉 250g
ねぎ(みじん切り) 大さじ2
しょうが汁 大さじ1
卵 1/2個
酒 大さじ1
塩 小さじ1/2
片栗粉 大さじ1

[A]
だし 3C
酒、しょうゆ、みりん 各大さじ1
薄口しょうゆ 大さじ2

うずらの卵 20個

[作り方]
1: 鶏ひき肉をボウルに入れ、塩、酒を加え、手でよく混ぜる。
   しょうが汁、ねぎ、卵を加えてさらに混ぜ、片栗粉をふり混ぜる。
2: Aを煮立て、スプーンを使って小さな団子を煮汁の中に落とす。
3: つくねが浮き上がって1、2分したら別器に取る。
4: うずらの卵をゆでて殻をむく。
5: つま楊枝でつくねとうずらの卵を一串にする。

 大根の生ハム巻き
生ハムも大根と合わせると和風のおつまみになります。

[材料]
生ハム 4枚
大根 4cm

[作り方]
大根は厚めに皮をむき、拍子木に切る。これに生ハムを巻く。

いかの柚子釜
柚子を器にすると食卓がはなやぎます。いかと山椒、昆布がとても合い、柚子の香りもすがすがしいものです。

[材料]
柚子 1個
いか(さしみ用) 1/2ぱい
山椒味の昆布の佃煮(市販品)など 適宜

[作り方]
1: 柚子は上部を切り取り、中をくり抜いておく。
2: いかは薄皮をむき、細切りにして、みじん切りにした佃煮を
   加えてあえる。
3: 柚子の器に2を詰める。
* 山椒風味の昆布の佃煮のほかに、黒七味やおろしわさびなども合う。

 

菜の花漬け(または、いんげんの松の実あえ、塩こうじあえ)
京都の菜の花のお漬け物を利用しました。赤かぶらや紅芯大根などお好きな漬け物で。また、緑が欲しいときにはいんげんをよく用います。ごく手軽な「いんげんの松の実あえ」「いんげんの塩こうじあえ」もお試しください。

 
いんげんの松の実あえ
[作り方]
いんげんを固めに塩ゆでし、香ばしくローストした松の実とあえる。

 

いんげんの塩こうじあえ
[材料]
いんげん 50g(塩 少々)
塩こうじ 小さじ11/2

[作り方]
1: いんげんを固めに塩ゆでし、ざるに上げて広げ、手早く冷ます。
2: 4cmに切りそろえ、塩こうじとあえる。

焼き百合根
白い花びらのような百合根(ゆりね)はお正月料理には欠かせない食材です。

[材料]
百合根 1個(塩 ひとつまみ)
いり酒* 大さじ1
みりん 小さじ1

[作り方]
1: 百合根は1片ずつはがして洗い、塩を加えた熱湯で1分ゆでる。
2: いり酒とみりんを合わせておく。
3: 網に百合根をのせ、2を刷毛で塗りながら焼き目をつける。
* いり酒を家庭で簡単に作るときは、日本酒1Cに梅干し(小)1個と削り節少量を加えて弱火で煮、こす。白身のさしみやあえ物などに。

All photos:
Aya Brackett ( http://ayabrackett.com/ )

Special thanks:
Miki Hirota, Sylvan Brackett ( http://eatpekopeko.com/ )