• ひらめの菜種あえ、赤貝のぬた

omotenashi

1年のおもてなし

三月

ひらめの菜種あえ、赤貝のぬた

ひらめの菜種あえ
ゆで卵の黄身を裏ごし、昆布じめにしたひらめにまぶして、菜の花に見立てました。

[材料](3人分)
ひらめ 1さく(約100g。塩 適宜)
だし昆布(15cm) 2枚(酢 少量)
ゆで卵(固ゆで) 1個

かけ酢 
 うす口しょうゆ 小さじ2
 だし汁 大さじ1
 酢 小さじ1

 [作り方]
1:ひらめに軽く塩をふって30分おき、出て来た水気をふく。
2:昆布は酢水にくぐらせてしっとりさせ、水気をふく。
  1のひらめをはさんでラップで包み、冷蔵庫で3時間おく。
3:ひらめを取り出して、細づくりにする。
4:ゆで卵の黄身を裏ごしし、3のひらめをあえて器に盛る。
5:直前にかけ酢をかける。

 

赤貝のぬた
お雛さまにつきものの"ぬた"。"ぬた"は沼の田とも書き、とろりとした味噌の感じが沼田を思わせることから、魚介や野菜をからし酢みそであえるあえ物を“ぬた”と言います。

 材料(3人分)
赤貝 3個(塩 適宜)
わけぎ 3、4本

からし酢みそ 
 白みそ 大さじ2
 酢 大さじ1
 砂糖 大さじ1/2
 ときがらし* 小さじ1/2

[作り方]
1:赤貝は塩水で洗い、水気をよくふいて、食べやすく切る。
2:わけぎは、熱湯でゆで、ざるに上げて手早く冷ます。
  包丁のみねで軽くしごき、ぬめりを取って、2cm長さに切る。
3:小鍋に白みそ、酢、砂糖を入れて弱火にかけ、焦がさないように
  練り合わせてから冷まし、ときがらしを混ぜる。
4:12を合わせて3のからし酢みそであえ、器に盛る。

* 和がらしを盃などに入れ、同量の熱湯を少しずつ加えてとく。このまま猪口をふせておくと香りや辛みがとばない。

All photos:
Aya Brackett ( http://ayabrackett.com/ )

Special thanks:
Miki Hirota, Sylvan Brackett ( http://eatpekopeko.com/ )