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ブロックプリントワークショップVol.1

8/6(日)、7(月)は、向井詩織さんによるブロックプリントのワークショップを開催しました!

まずは一人一人の自己紹介からスタート。
参加者は、服飾関係のお仕事をされている方、芸術大学に通う学生さん、趣味で染色が好きな方、西日本など遠方からお越しくださった方もいらっしゃいました。

ー ブロックプリントとは ー
木版で染料を重ね、布に柄をつける染色方法。サリーなど、インドの服飾文化には欠かせない伝統工芸です。

ー アジュラックとは ー
ブロックプリントの手法のひとつで、幾何学模様や花柄をモチーフにして、
藍染や茜などの植物染色を使用して染色されたものを「アジュラック」と呼ぶそうです。その起源は4,500年前にも遡るとされ、アジュラック染めの工程は16あるとされています。一つのモチーフには、3〜4種類の木版が必要で、1版目、2版目、3版目、と違う版を順番に押し重ね色をつけていきます。色が滲んだりはみ出したりしないよう、正確にプリントするには高い技術が求められます。

自己紹介のあとは、木版の紹介と染色方法についてお話しを伺いました。

ー 木版 ー
ベースの木はチークで、耐久性のある硬い木が使われます。ノミと木棒を使って手で掘られますが、コンクリート並みに硬いそうで、製作にもかなりの時間がかかるとか。

ー 染料 ー
「日本でもアジュラックプリントができるように」との思いで、京都の田中直染料店さんと開発された染料を使わせてもらいました。インドに行けないコロナ中に開発されたそうです。

ー 染色方法 ー
インドシナ半島で採れる「ミロバラン」という植物で生地を下染。
そのままでは色が落ちやすいですが、鉄分が入ったアイロンペーストと、ミョウバンが入ったアラムペーストをブロックで押すことによって反応し、色止め・模様ができるそうです。

その後は、実際にサンプルの布に版を押し当てる練習を行い、プリントに映りました。

版は、向井さんが持ってきてくださった50年前の木版や、各々が持ってこられたハンコや道具、eatrip soilからは、軽食の仕込みででたピーマンやズッキーニのヘタを版として用意。

プリントする布は2種類あり、向井さんが普段使われているコットン生地と、eatrip soilからは大麻布を用意して、布の違いを楽しみながら自由にプリントしていきました。

プリントを終えると、1時間乾かします。
その間はお昼休憩〜
お昼ご飯は、広島県・みなと組の夏野菜や、山梨県・塚田農園さんのきゅうり、またeatrip soilのオリジナル食材を使ったスパイス料理をお出ししました。

お昼ご飯の後は、洗いと煮染に移りました。
仕上げたい生地の色味を決め、鉄分や茜などで染め上げます。
生地が染まるとモチーフの色が浮き出たり沈んだりし、作品の印象がガラッと変わります。

生地の染色が終わったら広げて乾かしながら、向井さんのスライドトークに入り、
向井さんがブロックプリントに出会い、作家として活動することになった経緯や、現地の制作現場の様子などを画像を見ながらお話しを伺いました。

来月末にはインドに戻り、作品制作を開始されるそうです。

向井さんが活動する工房は、インド最西端グジャラート州のカッチ地方アジュラックプール(*プール=村)にあり、職人としてブロックプリントに携わる女性は向井さんただ一人だそうです。
村自体が工房そのもののようで、作品作りをしていると自然と村の人々との交流が増えるとか。
伝統を受け継ぎながらも、常識にとらわれない作品づくりに励む向井さん。様々な壁を乗り越えながら自分の感性を信じ、向井さんならではの作品作りを続ける姿は本当にかっこいいです。

ワークショップにご参加くださった皆さん、向井さん、ありがとうございました!

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