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栃木県塩谷町・大島農園。 eatrip soilでお取り扱いさせていただいているお米農家の大島農園さんを訪ねました。今年から新しい土地でお米作りをスタートされた大島さん。 担い手がいなくなった田んぼを引き継ぐため家族で引っ越し、水源や里山の風景を守る思いでお米作りをされています。
田んぼがある塩谷町には、高原山(たかはらやま)という山があり、山の中腹には”尚仁沢湧水(しょうじんざわゆうすい)”と呼ばれる美しい水源があります。 その山は、樹齢数百年の原生林で覆われ、一年を通して渇水や凍結もすることなく動植物に豊かな潤いを与え、山の麓には小川に沿っていくつもの田んぼが広がっています。 しかし、その高原山には廃棄物処理場が作られる計画があり、大島さんは、廃棄物処理予定地の近場で無農薬の農業をすることで、建設に抵抗できるのでは、と農業を始められました。
また、今お米を作られている田んぼでは、ソーラーパネル建設の話しもありましたが、住民の皆さんが原風景を守ることを大事に思い、その建設はなくなったそうです。 そのような背景がある中、大島さんは今年から合計6町(18,000坪!)という規模の田んぼを借り、新たにお米作りをスタートされています。(しかもほぼお一人で)
私たちが伺った6月下旬は、田植えの終盤期。 田んぼにいるカエルやゲンゴロウなどの水生生物が生き生きと動き回っていて、その様子を覗くだけでも面白かったです。 山があり、水が流れ、田畑がある。その他にもたくさんの自然の要素が連なり、人間もその一部での中で生かされていること。当たり前のようにみえる自然風景は、その土地に暮らす住民の皆さんの手で守られていることを、大島さんのところにお邪魔させていただき再認識しました。
いまも店頭には大島さんのお米を取り扱いさせていただいていますが、残りわずかとなってきました。 今年の秋も大島さんの新米を届けていただく予定です!あの湧水で育ったお米。もちろん農薬や化学肥料はなし。 ものづくりの背景を知ることで、食はもっと身近になり美味しさは何倍にもなりますね。 秋の新米をお楽しみに〜!