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読みもの
by Yukari Iki
友里さんが2010の2月に奮起をして飛んだ先、そこはアメリカはカリフォルニア州バークレー。
バークレーにあるシェパニーズというレストランでの修行をするため。
そこを訪れるきっかけとなったのは、彼女の中に突如生まれたある感情に自身が素直に耳を傾けたことから始まった。
様々な食に関するお仕事をさせてもらったあげく、2009年6月に食べれる映画"eatrip"をとりまとめた。
その公開終了して間もなく、自然と彼女の中に生まれたこと。
それは、食に関わってきたから学んだ一つとして豪華なディッシュよりも何よりも、種や土や水が一番大切で要であるということ。
それと同様、調理で言えば、その種や水に値するコトは、"現場(調理現場)"であるということ。
色んな経験を経て、原点に戻ってその現場を感じたいという思いを体が純粋に発したのだと思う。
アメリカというかアメリカどころかカリフォルニアという方面自体、
なじみを感じることの少なかった友里さんが、2010年入ってから足しげくカリフォルニアに毎月通うことになったきっかけになったこの月:2010年2月。
その2月を皮切りに、毎月出会うことになり同志&友達となった世代も性別もジャンルも違う様々な人々。
その彼らが食を愛し、その食にまつわる環境をどう思い、その食材に対してどういう姿勢で日々生活しているかが、
いかに自然で純粋で心地よいことなんだろうと教えられている日々。
そんな彼らの考え方や行動の1こまをご紹介。
それは食べ物だとか飲食だとかそういうくくりではなく、
ひたひたひたひたと水面下かもしれないけれど、一つのカルチャーとして生まれ、そんなカルチャーが集まる。
長い年月を経て循環する農園の土のように、彼らの考え方や活動内容はいつの間にか大きな大きな家族/共同体かのように、広いカリフォルニアにてネットワークがはりめぐらされはじめており、次の世代へと土地も人間も受け継がれていくのだろうと思う。