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キャンドルづくりの流れは、ドライにしたお庭のハーブを自分好みに容器に配置し、そこにミツロウと大豆ワックスを流し込み、ボタニカルオイルを落としこむというシンプルな工程でしたが、植物をカットしたり蝋を流し込んだりと、手を動かす作業が多かったので、あっという間に1時間半が経過。
透き通る蝋がだんだんと固まっていく様子が美しく、午前の部は朝日に、午後の部は夕日に照らされたキャンドルが印象的でした。
ー 植物の持つ力
ワークショップでは、オリーブやローズマリー、ミツバハマゴウを使いました。
「ミツバハマゴウ」という植物は、soilでは2mくらいまで育っている枝ものの植物です。葉っぱの表面がみどり色で、裏面がむらさき色という珍しい配色の植物で、直径5mmくらいの丸い実がつきます。
山野辺さんが「ミツバハマゴウを乾燥させてくださっているときに “チェストツリー” と呼ばれるホルモンバランスを整えるハーブによく似た香りがした」と教えてくださりました。調べてみると、ミツバハマゴウは鎮痛・消炎効果が期待される植物ということがわかりました。
フレッシュのままだと香らない植物も、ドライにすることで香りを放ち、そのうえ効能ももたらしてくれる。生ける植物は視覚的に癒しを与えてくれ、ドライになってもなお嗅覚を通し心身をやすらかにしてくれる。今回のワークショップでも、植物の持つ奥深い力を感じました。
ー 買い手の選択
ワークショップのキャンドル容器として使った「ビジョングラス」はインド製のもので、日本人のあるご夫婦がインドから輸入されているというお話しを伺いました。
このビジョングラス、インドではA級品として販売されるものも、日本の厳しい基準では少しの傷でもB級品と判断され、ロスとなってしまうそうです。
そのような「生産者側に対して厳しい環境を少しでも改善したい」との思いで、輸入者であるご夫婦は、B級品と判断されたものでもA級品の価格で買い取っているとのこと。
雑貨でも食品でも、消費する私たちの意識や判断が、生産者さんの労働環境に大きな影響を与えていることを改めて考えさせられました。
今回のワークショップでも、お庭のハーブを使った植物蒸留の様子を拝見。
植物を目で見て、手で触り、鼻を利かせて、終始リラックスしながら、今年最後の回を無事に終えることができました。
ワークショップにお越しくださった皆さま、fragrance yesの山野辺善子さん、ありがとうございました。
来年のワークショップも企画中ですのでお楽しみに〜!